忍び寄る中性脂肪の魔の手
歳を取るにつれて太りやすくなってくるのは、多くの方が経験することです。
それは、基礎代謝量が年々減少していくからです。
人は20歳を過ぎると、体は徐々に老化の方向へ進んでいきます。
基礎代謝量もそれに平行して20歳を過ぎると年々減少していきます。
基礎代謝量が減ると太りやすくなっていきます。
早い人だと、20歳を過ぎて急に太りだす人もいますが、だいたい30歳を過ぎたあたりから、多くの人が体に脂肪が付きやすくなってきます。
体重も増え、太りやすく痩せにくい体質へと徐々に変化していきます。
40歳も過ぎるとメタボや生活習慣病が気になってくる年齢になっていきます。
50歳にもなると半数以上がメタボ体型です。
もうその頃には、メタボや中性脂肪・高脂血症、何らかの生活習慣病に悩まされる年齢になっていきます。
その中でも中性脂肪によって引き起こされる高脂血症は、甘くみてはいけない怖い生活習慣病です。
健康診断などの血液検査で中性脂肪の値が高いと指摘されるようになるのは、早い人では30代から一般的には40代、50代から多くなります。
ちょっと脂っこいものを食べているだけだから中性脂肪値が高いんだと軽くみている人が多いですが、甘くみるととんでもないことになりかねない怖いことなのです。
中性脂肪の値が高くなると、動脈硬化・高脂血症・脂肪肝・糖尿病などさまざまな病気を引き起こす確率が高くなります。
厄介なのは、中性脂肪は値が高くなってもほとんど自覚症状がないことです。
気づかないうちに中性脂肪値がどんどん高くなり高脂血症へ進み徐々に体をむしばんんでいき、症状が出たときには心筋梗塞・脳梗塞といった生死にかかわる重篤な症状になることも少なくありません。
突然死に多いパターンの一つです。
そのためサイレントキラー(暗黙の殺人者)というあだ名があるほどです。
中性脂肪値を下げる方法・改善するには?
中性脂肪を下げるには主に3つの方法があります。
●食事療法
●運動療法
●投薬
中性脂肪値を下げる食事療法
まずは今までの食事を見直し改善する、食事療法が一番の方法になります。
中性脂肪の原因は遺伝的なものもあるのですが、ほとんどは食事による影響です。
脂肪分の多い肉や、揚げ物など脂っこいものを食べすぎたりすることから中性脂肪値は高くなります。
中性脂肪が高くなるのは、脂っこいものばかりを食べるだけで引き起こされるとも限りません。
注意しないといけないが、炭水化物(白米・パン・麺類・ケーキやお菓子など)やアルコールの過剰摂取です。
人の体にとって炭水化物はエネルギー源ですが、過剰に摂り過ぎると余ったものは体に脂肪として蓄積されていきます。
すると中性脂肪値が高くなります。
そのため炭水化物の摂り過ぎは注意が必要です。
ではどのような食事をすれば良いのか?
中性脂肪を増やす悪い食事 | ラーメン・から揚げやとんかつなど揚げ物・焼肉・バター・生クリーム・甘い物 |
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中性脂肪を減らす良い食事 | イワシ・サバ・アジ・サンマなどの青魚・納豆・たまねぎ・きのこ類・海藻類・野菜 |
肉類などの動物性脂肪が多い食事から、魚や野菜中心の食事に改善するのが一番です。
魚の中でもイワシやサバ・アジ・サンマなどの青魚には、オメガ3脂肪酸 DHA・EPAという多価不飽和脂肪酸が含まれています。
多価不飽和脂肪酸は、中性脂肪を増やす牛肉などの飽和脂肪酸と違って、中性脂肪を減らし改善する効果があることがわかっています。
さらに血液をサラサラにする効果もあり、血栓や動脈硬化などの予防にも有効です。
食事で魚を毎日摂るのは大変という方は、DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)サプリメントを利用するのも一つの方法です。
★おすすめのサプリメント一覧
やずやの青魚の知恵
モンドセレクション金賞受賞!中性脂肪&コレステロールを減らすサプリメント【極上クリル】
青魚以外にも繊維質の多い、きのこ類や海藻、野菜も中性脂肪には有効な食材です。
厳格な食事療法はストレスになります。
肉類などの飽和脂肪酸の多い食事を摂りたい時は、一緒に繊維質の野菜などを摂るようにすると、それだけでも中性脂肪が蓄積されにくくなります。
運動療法
食事療法のつぎに中性脂肪を下げる効果的な方法は、運動療法になります。
運動をするとエネルギー代謝が上がり、脂肪燃焼、中性脂肪に変わる余分なエネルギーなども燃焼してくれるために、中性脂肪値が低くなりやすくなります。
激しい運動よりもウォーキングなどの有酸素運動おすすめです。
日常の生活にいつもならエレベータを使うところを階段にしたり、ちょっとした距離でも車を使っていたところを歩いてみたり、毎日少しでも良いので取り入れるだけで中性脂肪の値は変わってきます。
投薬
中性脂肪の値が高すぎる場合は、医師の指示に従って投薬という方法になります。
薬はあくまで対処療法です。
魚や野菜中心の食生活や運動を取り入れるなど日常生活から改善しないで、薬だけ飲んでいれば大丈夫だというのでは大きな間違いです。
根本の生活習慣を変えていくのが中性脂肪値を下げる基本になります。